信州地酒の魅力が詰まったサイトのヘッダーイメージ

信州地酒の起源と歴史を知り、日本酒選びを楽しみましょう。

2000年以上の歴史を持つ信州地酒は、縄文時代が起源だと言われています。特に、長野県では独自の酒米開発が進んでいることから、他県の日本酒とは一味違う銘柄として全国で注目を集めるようになりました。

信州地酒の歴史

信州地酒の歴史
昨今では人気が高くプレミア価格まで付く銘柄もある信州地酒ですが、その歴史はどのようなものなのでしょうか。
身近にある日本酒も、元をたどっていくと思わぬ発見や驚きがあるものです。

 

信州地酒の起源

日本酒の歴史は朝廷や神社への供物として造られたのが始まりで、その起源は2,000年前の縄文時代と言われています。
信州地酒も同様に約2,000年の歴史があり、鎌倉時代や武田家・真田家などの武将が存在感を示していた戦国時代から信州は地酒造りが活発でした。

 

転機になった太平洋戦争

太平洋戦争をきっかけに日本全国で米不足が起こり、1930年代後半から信州は独自の酒米開発を積極的に始めます。
1939年に登録された「たかね錦」や1942年に登録された「金紋錦」を皮切りに、現代まで多くの酒米が登録されてきました。
昨今は長野県(信州)を原産にした酒米が県外の日本酒造りでも使われています。
ちなみに地酒の定義を厳格に説明すると「各地域の蔵元がその土地の材料で造る」という条件があるため、独自の酒米開発が活発になったことで、信州地酒は他県とは一味違う銘酒として全国から注目される存在へ成長を遂げます。

 

鎌倉時代から酒造りが活発

南アルプスと新鮮な水のイメージ
日本酒は原料になる酒米のほか、美味しいお水をふんだんに使って製造します。
南アルプスを中心に山が多くて綺麗な水が多い長野県は、日本酒造りに適した地域です。
さらに夏は昼夜の寒暖差が大きく、冬は江戸時代から続く寒造りに適しているなど、地の利を活かして地酒造りが発展してきた歴史を持ちます。

 

鎌倉時代から信州の地酒は美味しくて高品質だと評判で、明治時代には酒蔵の数が1,000軒以上もありました。
つまり、信州地酒は鎌倉時代から日本有数の地酒生産地として知られていて、酒造りの手法を改良して酒米の独自開発をするなど時代に合わせて正当な進化を遂げてきたのです。

 

2010年代の受賞が追い風

信州地酒の受賞歴
古くから信州地酒は評判が高かったですが、米と日本酒の生産量が日本一の新潟県産地酒に知名度や実績で劣っていたのも事実です。
信州地酒ブームのきっかけと言われているのが、2012年に長野県が開発した酒米「金紋錦」を100%使って醸造された大吟醸酒関東信越国税局酒類鑑評会で最優秀賞を受賞したことです。
さらに2018年には「山恵錦」という2016年に登録された新品種を使った純米大吟醸が、全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。
この2つの受賞によって、信州地酒は全国トップクラスに品質が高いと評判になります。

 

2010年代後半にはAmazonや楽天の普及などネット通販の需要が急拡大し、全国から信州地酒を買い求める人が増加したことも追い風になりました。
地酒は本来、その地域で消費されるものを指しますが、ECサイトやSNSでの口コミ拡散で全国の地酒を手軽に買える時代へ変化し、空前の信州地酒ブームが起こったのです。

 

信州は面積が広く、地域によって気候や水質が異なり、信州地酒は辛口から甘口まで幅広い種類があります。
種類が豊富で好みの地酒と出会いやすいため、ネット通販や口コミ・レビュー情報の増加に伴って信州地酒のファンが現在も増え続けています。
また、長野県では信州地酒を広める活動を積極的に行っています。収集の地酒おトクーポンを始めとして、他のお酒より割高・プレミア価格の銘柄をお得に購入することができますよ。